年下男子注意報!!2
いや....
「絶対勝つぞ!!」
拳をあげて叫ぶ私。
『2年2組、中原若菜!!何回呼んだらわかんだよ!!こい!!借り物競争始まるぞ!!』
荒ぶる先生の放送。
げっ、呼ばれてたんだ。
「ほーら。早く行かないと怒られるわよー。」
愛は不機嫌そうにそっぽを向いて私に言っている。
てか....
「愛!!絶対私が呼ばれていたこと知っていたでしょ!!?」
愛が放送聞いてないわけないし!!
「さー?」
愛は爪をイジリながら興味はさげにそう答える。
なんでこの子はこんなに機嫌が悪いの!!?
愛と私の小さな口論、いや、私が一方的に愛を責めていると.....
『なーかーはーらー!!10秒以内にグランドに出ろ!!減点するぞ!!』
ヒィィィィィッ
放送の先生がご立腹してらしゃる!!
と同時に....
「若菜!!急げ!!減点阻止!!」
「はい!!」
夏樹に背中を押された私は全力疾走。