年下男子注意報!!2
「っ!!」
全く状況がつかめない。
下を見れば底が全く見えない深い青。
上を見ればほのかな月明かり。
くっ苦しい!!
そう、ここは水の中。
グイッ
私の手を日向が引っ張る。
日向が私を見て上を指差す。
私は必死で頷く。
そんな私を見てニコッと笑うと一気に泳ぎ出す日向。
日向に腕を引かれて私も足をばたつかせる。
「ぷはっ!!」
空気だぁ〜!!
やっと水から顔を出せた私たち。
「ハァー、若菜!!陸まで泳ぐよ!!こっち!!」
日向はそう言って私の手を離し泳ぎ始める。
「まっ!!待って!!」
私は必死で日向を追いかけた。