年下男子注意報!!2
若菜は後ろを向いて僕に『べーっ!!』って舌を出してきた。
可愛いなぁ。
でも....
「若菜!!前見て!!」
じゃないと確実に崖から落ちちゃうから!!
全く僕の言うことを聞かずに僕を見続ける若菜。
僕を見続けるなんて可愛いけどさぁ〜。
しょうがない。捕まえよう。
そう思って走り出す僕。
そう言えば夏樹先輩が言ってた崖ってどの辺にあるんだろう?
「っ!!?」
若菜の前には開けた場所が....
すぐそこじゃん!!
「若菜!!止まって!!」
僕は必死で叫ぶ。
あとちょっと。
あとほんの少しで若菜の手を掴めるのに。
「や〜だ!!ひなっ.....!!?」
「若菜!!」