Rain or shine ~ 秘密の恋のはじまり ~ (完)
 

ずっと好きだった人…彼方に告白してフラれたこと。


でも悪あがきして、彼方には別に好きな人がいるのに、無理矢理頼んで付き合ってもらっていたこと。


今日、彼方に別れを切り出されて、別れてきたこと。


ゆっくりと話す私に、彼は静かに頷いて聞いてくれた。


「…私って性格悪いんだと思います。残念過ぎるでしょ?こんな女」


皮肉を込めて言う。


「どこが。いい女だよ」


「え?」


彼の表情は柔らかい、優しい笑顔。


酷いことするね、って言われると思っていたのに。


だって、実際、そうでしょ?


好き合ってる二人の間に、私は無理矢理入り込んだんだから。


「残念な女なら、どこまでも醜く彼にすがってたんじゃない?君はちゃんと彼の言葉を受け入れた。あとは、君の気持ちの整理をつけるだけだと思うけど?」

 
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