紅い血-Red blood-


雪がしんしんと降っている中、私と、私の主、蓮様は歩いていた。


私と蓮様は人目につかない森を進む。


私達の真上には見下してくる、月。


ただでさえ時間が遅いだけに、人の数は0に等しい。



そんな森を静かに進む。


無言の空間だが、別に気まずくはならない。


それはこれが当たり前だから。

今日に限った事ではないから。


今日も無言で森を歩く。



そう思っていた。


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