紅い血-Red blood-


少女達を風呂にいれた後、私は蓮様のお部屋に向かった。



コンコン。

「モアですが、宜しいですか?」


「入れ」


「失礼します」


蓮様のお部屋に入るとベットに座っている蓮様がいた。



「少女達をお風呂に入れましたが、この後はどうしますか?」


私としては、もう十分な気もするけど。


でも、私の主は蓮様。


蓮様の御命令に従うのが私の定め。


だから、私は主の気まぐれに従うだけ。



「隣の空いてる部屋のベットに寝かせておけ」


「かしこまりました」


やはり、蓮様はそう仰ると思った。


蓮様は絶対に途中で見捨てない人だから。


拾った事自体は珍しいけれど、こうする事は分かっていた。



「失礼しました」


そう言い部屋を出た後、私は蓮様の御命令に胸が暖かくなった。




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