天神学園高等部の奇怪な面々23
撒き散らされた水は花壇を飛び越え。

「「あ」」

その向こうを歩いていた白髪の美少女…天神学園の女帝、生徒会長様をビシャリと濡らす。

「……」

灰色の盲目の瞳を、ゆっくりと遊里、かおるの二人に向ける生徒会長。

「私に水を散らしたのは、あのお二人ですか?」

傍らのネコミミメイドに問いかけると。

「はい、正確にはあの赤眼鏡の小娘です」

ネコミミメイドは恭しく頭を下げながら言う。

「へぇ…」

すかさず遊里の心を『読む』生徒会長。

「ん?」

何も知らない遊里、生徒会長にビビリも驚きもしていないものの。

「これはこれは…転校生ですか…」

生徒会長、グッドスマイリング。

久し振りの、『コロコロ笑ってジェノサイド』。

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