天神学園高等部の奇怪な面々23
ター、ター、ター…(残響)。

そうでなくてもデカイ声の遊里。

校内放送のスピーカーを通す事で、その声はハウリングを起こす。

キーン…という音に、昼食中だった多くの生徒達が耳を塞ぐ。

「え、えー…」

耳を塞いだのは、遊里の生声を聞かされた伊織も同様。

「げ、元気な登場をしてくれました。よ、よろしくお願いしまぁす」

「はーいっ!よろしくお願いしまっす!」

軽く引き気味の周囲など我関せずで、ニコニコ笑顔の遊里。

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