天神学園高等部の奇怪な面々23
「あー…」

世にも恐ろしい目に遭ってしまった。

廊下を歩きながら、何でこんな目に遭ってしまったのか首を傾げる遊里。

酷い目には遭ったらしいが、それでもビビリも驚きもしていない辺りが、天神学園では初めてのタイプだ。

自分のクラスは分からないわ、生徒会長にはジェノサイドされるわ。

碌な事がないなと思いながら廊下を歩いていると。

「お?」

遊里は立ち止まる。

廊下の真ん中、半分透過したような人影が、徐々に実体化していく。

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