天神学園高等部の奇怪な面々23
ガラガラガラッ、バンッッ!

勢いよく引き戸が開かれ。

「遊里、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」

ターッ、ターッ、ターッ、ターッ…(残響)。

何かすっげぇ喧しい小娘が乱入してきた。

ストレートの長い黒髪、赤いフレームの眼鏡、黒のニーソックス姿。

「あー…アイツは今日この学園に転「志摩 遊里(しま ゆうり)ですっ!よろしくお願いしまっすっ!」

完璧超人の言いかけた台詞に被せて、やたらハキハキと自己紹介する。

額に青筋立てる完璧超人。

そんなのはお構い無しに。

「うわあっ!この人、刀持ってる!すごぉいっ!」

馴れ馴れしく閻魔の旦那に近づく遊里。

余裕の表情で腰の川蝉に触れる。

「うわっ、凄いっ!よく斬れそうっ」

「おい、武士の魂に気安く触れるな」

ギロリと邪眼で睨む旦那だが。

「わっ、あれナニナニ?」

旦那をスルーして歩いていく遊里。

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