天神学園高等部の奇怪な面々23
歩み寄っていったのは、しまじろうの席の前。

「な、何だおめぇ…」

ガン見されてたじろぐ彼の机に置いてあるのは、ご存知『角砂糖』。

飲み切った者はごく僅かという、凶悪な血糖値上昇飲料である。

それをいきなり手に取るなり。

「あっ!おいっ!」

しまじろうの心配を他所に、グイーッ!と呷る遊里。

そしてすかさず、しまじろうの顔に噴き出す。

「うはあっ!超甘ぁあぁあいっ!あはははははっ、飲めなぁいっ!」

何が可笑しいのか爆笑する遊里の足元で、噴き出した角砂糖を目に浴びて悶絶するしまじろう。

「そこの貴女」

見かねた毒舌教師が助け舟を出す。

「転校生か何か知りませんが、少し大人しくしなさい。前の学校でどうだったのか知りませんが、この天神学園はそんな無法は許「私のクラスはどこですかぁ?」

何と、毒舌教師の言葉すら無視!

遊里のフリーダムぶりに、ピクピクと眉を動かす毒舌。

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