天神学園高等部の奇怪な面々23
「という訳だ」

今も英語教師の箱と共にサタデーナイトフィーバーのポーズを決めて物怖じしない遊里を見ながら、完璧超人が言う。

「学園の通学路を奴に教えただけで、私はもう疲労困憊なのだ…こはく、お前が奴のクラスに案内してやってくれ…私の遺志を継いでくれ…」

そう言って自分の席に突っ伏す完璧超人。

気を失ったらしい。

そうは言われても。

手強い転校生が来たものだ。

あんなフリーダムな娘、出産前の体に差し障るのでは…。

そう思って振り向くと。

「あれっ?」

遊里はいつの間にか、職員室からいなくなっていた…。

< 5 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop