天神学園高等部の奇怪な面々23
持ち前の反射神経のよさで、すかさず化学室から飛び出した遊里だが、静寂は憐れ爆発の餌食に。

「大丈夫ですかあ?」

呑気に訊ねる遊里。

白煙の中から、ドリフのコントみたいな頭になった静寂が出てくる。

「お前誰だ…俺の偉大な研究の邪魔…ぐはぁぁぁああっ!」

何か久し振りの盛大な吐血。

「すごぉい、生吐血って初めて見たぁ」

廊下に突っ伏してしまった静寂の痙攣する姿を見て、指で突っつく遊里。

救急車を呼ばんか。

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