女の隙間、男の作為

結城は2日間で一度も告白まがいの言葉は使わなかった。
それでも触れられるたびにそれを言われているような気がして、身勝手な後ろめたさを覚えた。


嘘でもすきだと言ってしまえる方がきっと楽だ。
でもそれができないから。


明日からはきっとまた別の場所に隙間が空く。









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