黒王子と私



「ちょっ……誰…」


相手の顔を見ようとして自分の顔を上げようとしたが


グイッ


見知らぬ誰かが私の腕を引っ張り路地裏に連れて行ったのが先で…


ってこれちょっとやばくない!!いやかなりやばいよね。うん。

てかこいつ誰!?こんなブサイク引っ張ってこんな人気のないとこ連れてくるなんて余程のブス!!もしくはおじさん!!


「おいっ」



「えっ!あっ…はい…」

って何このイケメン。
整りすぎている顔だちにそれを引き立てる黒髪、おまけに身長まで高い


「チッ怪我してねーのかよ」


えっ舌打ち!?!?そっちがぶつかっておいて舌打ちですか。
何こいつ。



「そっちがあんな街中で走ってるからぶつかったんでしょ。なのに何その態…んっ」



言い終わる前に唇に違和感が…これってまさか………



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