リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・6
「…う~~~。やっぱりお兄さん、意地悪です」

「だからそうやって、僕の一言一言に振り回されるキミが可愛すぎるのがダメなんだよ」

何がダメなんでしょうか?

聞こうとしても、お兄さんはわたしの頬や額にキスをしてきます。

「んっ…」

「もうこういうキスじゃ物足りないってことだね。それならそうと、早く言ってくれれば良いのに」

「そっそういうのって、女性側から言うものなんでしょうか?」

お兄さんにはしたないと思われなくて、ずっと言わなかったんですが…。

するとお兄さんは一瞬の間を置いて、またもや笑い出します。

「なっ何で笑うんですか! わたしは真剣に言っているんですよ!」

「ごっゴメン…。そっか、そうだよね。そういうの、女の子の方からは言いづらいよね」

「全然謝られているように思えないんですけど…」

「ゴメン。でもどうする? 僕とのキス、やっぱりイヤかい?」

「イヤ…じゃないです」
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