好き、嫌い、大好き、大嫌い
「りまは初め怜の事好きじゃ無かったんだって、ただ単に奪っただけらしいよ?さやかちゃんと怜が話せなくなったのも多分りまのせいだと思う。怜の前でさやかちゃんの悪口めっちゃ言ってやったから」

えっ─…

─初め怜の事好きじゃ無かった─


─ただ単に奪っただけ─


信じられなかった。
りまも怜の事が好きで告白したんじゃないの?
彼氏が欲しくて、私の好きな人を奪ったの?
私を騙してたの?


悔しくて悲しくて、泣いた。
涙が止まらないほど、声が上手く出せないほど思いっきり泣いた。


それから私はりまの悪口を思いっきり言った
憎くて憎くて─…
りまを許せなかったから。
そんな思いを抱えながら
三年生を迎えた。

< 14 / 32 >

この作品をシェア

pagetop