好き、嫌い、大好き、大嫌い
放課後─…
非常階段に怜を呼び出した。
りまは泣いていた。
言うのが怖いから。
だったら告白するなんて言わないでほしかった
もちろん、怜は状態が掴めずオドオドしていた


私はりまのもとへ駆け寄った。
ただ怜に良いところを見せたくて駆け寄ったのかも知れない。
けど、駆け寄ったのが大きな間違いで…
りまは私に言ったんだ



「お願い、変わりに伝えて」っと
理解するのに時間がかかった



私は怜が好き
りまは怜に告白
怜を好きな私がりまの気持ちを怜に言う?
意味が分からなかった


「お願い」っと泣きながら言うりま
自分の気持ちにウソをついてまでりまの恋を応援しなきゃいけないの?
自然と涙が出てきた


気付いていただろう…
私が涙を流していた事
りまも怜も…
二人とも決して触れなかった。


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