好き、嫌い、大好き、大嫌い
次の日─…
その女の子の彼氏が私に言い寄ってきた


「お前、怜の個人情報言ってんなよ!!」


はあ?意味が分かんない。
怜の個人情報なんて全然知らないし…


「そんなん言ってない」


「言ったやろ!?怜の名前」


あの子がこいつに「怜って誰?」って聞いたのだろう。
名前を言っただけで個人情報って…
そして、こいつはこの事を怜に言った。


「こいつ怜の個人情報をバラまきよったぞ」っと…


もちろん、怜はキレた。


「違う!!」って言おうと思ったけど、そんな事を言ったら「じゃあ、何で怜の名前を出した?」っと問い詰められてしまう。
しかも怜は誤解してる。
個人情報=誕生日や住所や電話番号等を教えたと思い込んでいた。


訂正しなきゃ…
だけど出来ない。
訂正したら「好き」って気持ちがバレてしまうに違いない。
それだけは避けたかった。
だから何も言えなかったんだ。


それからだ。
怜と全然話せなくなってしまったのは…
りまは怜と話す
私は怜と話せない

もちろん、自分が悪いのに…
悔しくて…



その一週間後あの女の子は別れた。
そして、私とあの女の子も縁を切った。

< 8 / 32 >

この作品をシェア

pagetop