好き、嫌い、大好き、大嫌い
─新しい恋しよう─

決意した。
りまに今でも怜の事が好きだと思われていたくなかったから。
だから私はクラスで可愛いと評判の男の子の事が好きだと言った。

もちろん嘘─…

どんなに頑張ったって怜以外好きにはなれなかった。


りまは「応援するよ」っと言ってくれた。
だけど信じられなかった。
前にも言ったよね…?
私が怜の事が好きと言った時に…
今度は本当?嘘?
まあ…どちらでも良かった
本当に好きじゃなかったから。



─掃除の時間─
私が怜とすれ違う時に耳元で囁かれた
久々に私に向けられた声。
だけどその言われた言葉はクラスで可愛いと評判の男の子の名前─…
そう、怜は私が好きって事を知っていた。
辛かった。
違う人の事を好きだと思われていることが
怜だけにはバレたくなかった。
たとえウソでも─…
私が好きなのは怜って言えたらどんなにラクだろう。
どんなに頑張っても言えない想い。

< 9 / 32 >

この作品をシェア

pagetop