シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
 
僕がいなくても大丈夫って、何?

どうして僕がいなくなるの?


どうしてそんなことを考えるの?


ねえ…

僕達、仲直りしたよね?


芹霞は僕を助けにきてくれたよね?

僕達、お互い膝枕したよね?


ねえ…僕とのこと、簡単に無くさないでよ。



何でこうなっちゃったの?


どうしてここまで事態が急転したの?


此処まで来るのは長かったのに…

崩れる時はまさしく一瞬。


刻まれる時間は早すぎて。


まるで硝子のように脆すぎた、

僕が自惚れたささやかな絆。


僕達は両端にいて、強い絆の端を握っていたはずだったのに…僕が握りしめていた絆は、円環を描いていて…芹霞には繋がっていなかったとでも言うの?


カイニアッタカラ?


どくん。


ドコマデキオクガモドッテイルノ?



嫌だ。

僕はまだ舞台から降りたくない。


まだ、決定的ではない。



僕を見つめている漆黒の瞳と瑠璃色の瞳。



芹霞が僕を拒む事態こそが…僕に与えられた罰?

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