シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
・浮揚 玲Side
玲Side
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――お似合いの2人ですね。
舞い上がって浮き足立っていたことは認めよう。
僕と芹霞の"お試し"は…僕と芹霞が1日限定の"彼氏"と"彼女"だっていうこと、知っているのは僕達だけだけど…
だけどそんな事情も知らない他人が、僕と芹霞を恋人だと認めてくれたのが、僕にとっての瑞兆の気がして、嬉しくて嬉しくて仕方が無かったんだ。
ここの処、鬱屈な思いばかり抱いていただけに、外部に向けて、自然と笑みが零れていたように思う。
完全…オンオフの切り替えが出来なくなってしまったのは、芹霞がますます可愛くなっていったから。
元々可愛いのだけれど…ティアラ姫と僕好みの服との差が激しすぎた。
好きな子が僕色に染まっていくという、この高揚感、そして充実感。
どうしようこの動悸。
このまま発作起こして死んだとしたら、多分僕は永遠に笑われ続けるだろうけど、それはそれで幸せだと思う。
店舗は酷い人だかりだった。
僕としては煩いだけ。
芹霞との時間をじっくり愉しみたいのに、ただ邪魔なだけ。
そして僕の気分を害したのは、注視されているのが僕だけではないこと。
客のカップルの…男すら、ちらちら芹霞に視線を送って。
店の外からも、男の視線を感じて…たまらず僕は、手とか繋いで男達を牽制してみたりしたけれど。
――玲くん、凄い人気だね。
いいよ、芹霞。
全ては僕だけに対する喧騒だと思ってて?
下手に…僕以外に、意識を飛ばないで欲しいんだ。
僕だけを見つめていて欲しいんだ。
こんな可愛い"彼女"に釣り合える僕なのか、あまり自信ないけれど…それでも照れる芹霞を見れば、少しは自信を持っていいのかな。
僕の着替えなんて、本当に予定外だったのだけれど。
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――お似合いの2人ですね。
舞い上がって浮き足立っていたことは認めよう。
僕と芹霞の"お試し"は…僕と芹霞が1日限定の"彼氏"と"彼女"だっていうこと、知っているのは僕達だけだけど…
だけどそんな事情も知らない他人が、僕と芹霞を恋人だと認めてくれたのが、僕にとっての瑞兆の気がして、嬉しくて嬉しくて仕方が無かったんだ。
ここの処、鬱屈な思いばかり抱いていただけに、外部に向けて、自然と笑みが零れていたように思う。
完全…オンオフの切り替えが出来なくなってしまったのは、芹霞がますます可愛くなっていったから。
元々可愛いのだけれど…ティアラ姫と僕好みの服との差が激しすぎた。
好きな子が僕色に染まっていくという、この高揚感、そして充実感。
どうしようこの動悸。
このまま発作起こして死んだとしたら、多分僕は永遠に笑われ続けるだろうけど、それはそれで幸せだと思う。
店舗は酷い人だかりだった。
僕としては煩いだけ。
芹霞との時間をじっくり愉しみたいのに、ただ邪魔なだけ。
そして僕の気分を害したのは、注視されているのが僕だけではないこと。
客のカップルの…男すら、ちらちら芹霞に視線を送って。
店の外からも、男の視線を感じて…たまらず僕は、手とか繋いで男達を牽制してみたりしたけれど。
――玲くん、凄い人気だね。
いいよ、芹霞。
全ては僕だけに対する喧騒だと思ってて?
下手に…僕以外に、意識を飛ばないで欲しいんだ。
僕だけを見つめていて欲しいんだ。
こんな可愛い"彼女"に釣り合える僕なのか、あまり自信ないけれど…それでも照れる芹霞を見れば、少しは自信を持っていいのかな。
僕の着替えなんて、本当に予定外だったのだけれど。