シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
・邂逅 桜Side
桜Side
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「ふざけんなよ、てめえッッ!!!
芹霞さんに手をあげるなんて、
――許さねえッッッ!!!」
よりによって煌が――
芹霞さんに手をかけようとした。
間一髪で間に合えた私は、安堵よりも…その事実に、その怒りに…ぶちっと何処かがキレた。
「よくも…てめえッッッ!!!」
私は芹霞さんを片腕でぎゅっと抱きしめる同時に、偃月刀を握る煌の手首を下から蹴り飛ばした。
真上に飛び上がる偃月刀に飛びつこうとした煌の首筋に、伸した足を…踵落としに切り替え、思い切り食らわす。
態勢を崩した煌に間髪入れず、そのまま連続的に、サッカーボールのように足の甲でその顔を横に蹴り飛ばし、その身体ごと壁に打ち付けた。
それでも私の気分は苛ついて、芹霞さんを抱いたままその場所に素早く移動し、そのまま…片手で煌の胸倉を掴んで高く持ち上げ、渾身の力で床に打ち付けると、仰向けになった煌の鳩尾を、足でぐりぐりと踏み付けた。
そこまでは数秒の動作。
煌が抵抗の為に何処かを動かすようであれば、私はその前にその動きを察知して、反対の足で容赦なくその器官を蹴り飛ばす。
収まらない。
私の怒りは収まらない。
好きだ諦められないといつもほざいて、
身分不相応にも櫂様玲様にたてついて、
いつもしたいようにさせてもらっていて。
いつも芹霞さんに盛って、
勝手に櫂様玲様に嫉妬して。
私の気持ちをも全て判っていて。
私なんて恋敵とすらみなしていなくて。
幼馴染という名の元に、芹霞さんから特別扱いされていて。
どんな状態でも、芹霞さんに見捨てられない程愛されているのに。
私なんかより、よっぽど愛されているのに。
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「ふざけんなよ、てめえッッ!!!
芹霞さんに手をあげるなんて、
――許さねえッッッ!!!」
よりによって煌が――
芹霞さんに手をかけようとした。
間一髪で間に合えた私は、安堵よりも…その事実に、その怒りに…ぶちっと何処かがキレた。
「よくも…てめえッッッ!!!」
私は芹霞さんを片腕でぎゅっと抱きしめる同時に、偃月刀を握る煌の手首を下から蹴り飛ばした。
真上に飛び上がる偃月刀に飛びつこうとした煌の首筋に、伸した足を…踵落としに切り替え、思い切り食らわす。
態勢を崩した煌に間髪入れず、そのまま連続的に、サッカーボールのように足の甲でその顔を横に蹴り飛ばし、その身体ごと壁に打ち付けた。
それでも私の気分は苛ついて、芹霞さんを抱いたままその場所に素早く移動し、そのまま…片手で煌の胸倉を掴んで高く持ち上げ、渾身の力で床に打ち付けると、仰向けになった煌の鳩尾を、足でぐりぐりと踏み付けた。
そこまでは数秒の動作。
煌が抵抗の為に何処かを動かすようであれば、私はその前にその動きを察知して、反対の足で容赦なくその器官を蹴り飛ばす。
収まらない。
私の怒りは収まらない。
好きだ諦められないといつもほざいて、
身分不相応にも櫂様玲様にたてついて、
いつもしたいようにさせてもらっていて。
いつも芹霞さんに盛って、
勝手に櫂様玲様に嫉妬して。
私の気持ちをも全て判っていて。
私なんて恋敵とすらみなしていなくて。
幼馴染という名の元に、芹霞さんから特別扱いされていて。
どんな状態でも、芹霞さんに見捨てられない程愛されているのに。
私なんかより、よっぽど愛されているのに。