シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「久遠さま、旭もやるやる~」
「久遠さま、僕も!!!」
好戦的に輝いた2人の顔は。
子供とは思えない程、残虐めいていて。
いつも以上に活き活きとした精彩を放っていた。
「必要ないッッ!!!
――お前達は…、
またそれを被ってそいつ傍に居ろ!!!」
ぽーん。
「「ええ~!!?」」
ぽーん。
「その布には、オレの術を施している!!!
早く、また被れッッ!!!」
見ると…蛆は…
地面に落ちたクラウン王子の衣装に寄りついていない。
それ処か避けるようにして、遠のいていて。
「くたばり損ないを守り、
オレの防御補佐(サポート)をしろ!!!」
「「ええ~!!?」」
「お前達が活躍すべきは此処じゃない!!!
あちらの方から――
とんでもない瘴気を感じる!!!」
久遠が示した先は…
中継が始まった時計台。
そこにセットされていた…
3つの白いスクリーンだった。