シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
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「何で玲くん残して走るのよ、クソグマ!!!」
あの時――。
凱相手にしてる玲くんを1人残して、クマ男が車を走らせた時、怒り狂ったあたしは、クマ男のヒゲやら体毛を鷲掴みにしながら、怒鳴っていた。
「戻りなさいよ、戻りなさいッッッ!!!」
「駄目だッッ!!!」
どんなに毛を強く引っ張っても、意固地になっているクマ男は、微動だにしない。
そっちがソノ気なら――!!!
「だったらあたし、飛び降りるッッ!!!」
上がないのなら、ドアに頼らずとも、容易に外に出られる。
あたしは本気で、玲くんの処に戻る気で居た。
誰が玲くんを置いてのうのうと逃げるか!!!
あたしは――
玲くんを死なせたくなかったんだ。
何があっても、玲くんを生かす為に、あの場に戻りたかった。
死なせたくない!!!
切迫観念のように、あたしを突き動かしていた。
「やめるんだッッッ!!!」
クマ男は、急ブレーキをかけた。
そのせいで、外に半分身体を乗り出していたあたしは、反動で再び中に滑り込んでしまった。
負けて溜まるか!!!
「嬢ちゃん!!!」
クマは車を止めて身を捩ると、あたしの背中の服をむんずと掴んだ。
そのせいであたしは前に進めない。
動けない。
「クマは、玲くんを殺したいの!!!?」
あたしは首を捻って、クマ男を睨み付けたんだ。
「何で玲くん残して走るのよ、クソグマ!!!」
あの時――。
凱相手にしてる玲くんを1人残して、クマ男が車を走らせた時、怒り狂ったあたしは、クマ男のヒゲやら体毛を鷲掴みにしながら、怒鳴っていた。
「戻りなさいよ、戻りなさいッッッ!!!」
「駄目だッッ!!!」
どんなに毛を強く引っ張っても、意固地になっているクマ男は、微動だにしない。
そっちがソノ気なら――!!!
「だったらあたし、飛び降りるッッ!!!」
上がないのなら、ドアに頼らずとも、容易に外に出られる。
あたしは本気で、玲くんの処に戻る気で居た。
誰が玲くんを置いてのうのうと逃げるか!!!
あたしは――
玲くんを死なせたくなかったんだ。
何があっても、玲くんを生かす為に、あの場に戻りたかった。
死なせたくない!!!
切迫観念のように、あたしを突き動かしていた。
「やめるんだッッッ!!!」
クマ男は、急ブレーキをかけた。
そのせいで、外に半分身体を乗り出していたあたしは、反動で再び中に滑り込んでしまった。
負けて溜まるか!!!
「嬢ちゃん!!!」
クマは車を止めて身を捩ると、あたしの背中の服をむんずと掴んだ。
そのせいであたしは前に進めない。
動けない。
「クマは、玲くんを殺したいの!!!?」
あたしは首を捻って、クマ男を睨み付けたんだ。