シンデレラに玻璃の星冠をⅡ
「そんなことあるか!!!
言っただろう、あいつは――
嬢ちゃんの為に命を捧げてるんだぞ!!!」
「だからあたしがそれを救いに!!!」
「嬢ちゃん!!!」
クマ男は怒鳴った。
「あいつの命がけの恋が判るか!!!?」
「え?」
「あいつは嬢ちゃんの"愛"を貫く為に、犠牲を選んだ。それを"男"の"幸せ"とした。これは男の矜持を賭けた…究極の愛情表現。
戻るということは…あいつの矜持を崩し"幸せ"すら与えないということ。
もし嬢ちゃんが、あいつの愛に応えることができないのなら。
せめて最後くらい、"男"として幸せに逝かせてやれ!!!中途半端にあいつを縛り付け、あいつの矜持を愛を…穢すな!!!」
あたしは――女だ。
男の矜持を訴えられても判るはずがない。
「好きな人を迎えにいくのが、どうしていけないことなのよ!!?」
「その好きは、女としての好きか!!?」
「"好き"にどれもこれもあるわけはない!!!
あたしの"好き"を推し量らないで!!!
あたしは、1人玲くんを残せない!!!
玲くんが逝くというのなら――
あたしも一緒に逝くッッッ!!!
それがあたしの"好き"よ!!!」
「それを――」
クマ男は声を張り上げた。
「それを世間一般には、"恋愛感情"という!!!
どうして認めようとしないんだ、お前さんはッッ!!!
嬢ちゃん、あいつを幸せにできるのは――
嬢ちゃんしかないんだよ!!!
男の幸せな最期から引き戻すというのなら、
嬢ちゃんにはあいつを幸せにする義務がある!!!」
「義務!!!?
そんなのがなくたって…
あたしが!!!
玲くんを幸せにしてみせる!!!」
そう言い切った時、
――…ちゃあああん!!!
何かの泣き声が聞こえた。
一瞬。
底知れぬ、妙な罪悪感で一杯になったけれど、
――芹霞、好きだよ?
玲くんの声にかき消された。
言っただろう、あいつは――
嬢ちゃんの為に命を捧げてるんだぞ!!!」
「だからあたしがそれを救いに!!!」
「嬢ちゃん!!!」
クマ男は怒鳴った。
「あいつの命がけの恋が判るか!!!?」
「え?」
「あいつは嬢ちゃんの"愛"を貫く為に、犠牲を選んだ。それを"男"の"幸せ"とした。これは男の矜持を賭けた…究極の愛情表現。
戻るということは…あいつの矜持を崩し"幸せ"すら与えないということ。
もし嬢ちゃんが、あいつの愛に応えることができないのなら。
せめて最後くらい、"男"として幸せに逝かせてやれ!!!中途半端にあいつを縛り付け、あいつの矜持を愛を…穢すな!!!」
あたしは――女だ。
男の矜持を訴えられても判るはずがない。
「好きな人を迎えにいくのが、どうしていけないことなのよ!!?」
「その好きは、女としての好きか!!?」
「"好き"にどれもこれもあるわけはない!!!
あたしの"好き"を推し量らないで!!!
あたしは、1人玲くんを残せない!!!
玲くんが逝くというのなら――
あたしも一緒に逝くッッッ!!!
それがあたしの"好き"よ!!!」
「それを――」
クマ男は声を張り上げた。
「それを世間一般には、"恋愛感情"という!!!
どうして認めようとしないんだ、お前さんはッッ!!!
嬢ちゃん、あいつを幸せにできるのは――
嬢ちゃんしかないんだよ!!!
男の幸せな最期から引き戻すというのなら、
嬢ちゃんにはあいつを幸せにする義務がある!!!」
「義務!!!?
そんなのがなくたって…
あたしが!!!
玲くんを幸せにしてみせる!!!」
そう言い切った時、
――…ちゃあああん!!!
何かの泣き声が聞こえた。
一瞬。
底知れぬ、妙な罪悪感で一杯になったけれど、
――芹霞、好きだよ?
玲くんの声にかき消された。