俺様専務とあたしの関係
そう言うと、章人は手をあたしの胸へと伸ばした。
指が器用に触れる度、あたしの口からは甘い声が漏れる。
章人の太くて、すこしゴツゴツとした指は、体のどの部分に触れられても、反応せずにはいられない。
「美月、一日中抱いても足りないよ」
すでに荒い呼吸の章人は、シャツを脱ぐと引き締まった胸をあたしに押し当てる。
熱い体を感じながら、あたしはなされるまま、服を脱がされた。
何でも器用にこなす章人に、あたしはもう夢中だ。
気分を乗せるには充分過ぎるほど、音を立てながら交わすキス。
あたしの全身にキスをした章人に、あたしも愛おしい気持ちを返す。
そして、お互いの体を重ね合いながら、部屋中に響く甘い声と乱れる息遣いに、あたしたちは時間を忘れた。
半年間を埋めるには、一日じゃ足りなくて、キスも体を重ねる事も、甘い会話も、全てが足りない。
もっと、もっと一緒にいたくて、キスをしたくて、体を重ね合いたくて、声を聞きたくて…。
「美月、美月…」
体が動くたびに、深く埋もれるソファーで、あたしたちは何度も何度も、お互いを確かめ合った。
何回、幸せを感じれば満足出来るんだろう…。
滴り落ちる汗を拭いながら、章人はあたしを抱きしめ、そして二人で幸せの夢へと落ちていった…。