俺様専務とあたしの関係


すると章人は手を止め、ほんの少しの間、考える振りをした。


「う~ん…。だけど、やっぱり子供は欲しいな」


「それじゃ、ますますあたしは、子育てにかまけるわよ?」


わざとらしく言うと、章人は笑いながら唇を塞ぐ。


「いいよ、それでも。美月との子供なら、何人でも欲しいし」


何度もキスを繰り返し、あたしたちは溢れる思いで体を重ね合う。


色褪せない想いを、あたしは確信出来るから。


何年経っても、愛し合えると…。


あたしたちが、お互いを思う気持ちは、いつまでも変わらない。


あなたに会えて良かった。


愛されて、そして愛する事が出来て、あたしはもう何も望む事はない。


この幸せを、いつまでも掴んでいたい…。


それ以外は…。




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