俺様専務とあたしの関係
いえいえ…。
さっそく溝が出来ました。
なんて言えないけど…。
すると、専務は笑みをを浮かべて答えた。
「ああ。仲良く出来そうだよ。なあ?美月」
「えっ!?」
突然振られて、あたしは情けなくも言葉に詰まる。
だけど、社長には恥ずかしがってる様に見えたみたいで、さらに満足げに笑った。
「そうかそうか。良かった。信頼関係が大事だからな」
絢まで嬉しそうにしているのを見ると、あたしも笑うしかなかった。
そういえば、絢は社長にくだけた話し方をしてたわね…。
あたしが専務にしたら…?
いやいや、まったく想像がつかないわ。
だいたい、あたしたちが、そんな親しくなるなんて思えないんだけど。
そんなあたしの胸の内を察してか、専務はチラッと目を向けると軽く睨んだ。
もちろん、社長と絢には分からないように…。