俺様専務とあたしの関係
「う…ん…」
まぶたが眩しい。
もう朝…?
ゆっくりと目を開けると、朝日が差し込む窓が目に入り、ここが専務の家だったと思い出した。
そうだ。
あたし、専務の家にやって来て…。
それから…。
とうとう、最後までヤッちゃったんだった!!
ゆうべは、まるで夢心地な気分だったけれど、朝になり我に返ると青ざめる。
「あたしってば、何をしてるのよ…」
ため息をつきながらふと隣を見ると、気持ち良さそうに眠る専務の姿があった。
カッコイイ…。
悔しいけれど、イケメンって、どんな姿もイケメンなのね。
思わずジッと見つめていると、
「ん…?」
専務は、重そうにゆっくりと目を開けた。
ヤバイ!
見てたのがバレちゃう。
と思って、慌てて目をそらしたけれど、とっくに遅かった。
「何だよ、美月。見とれてたのかよ」
まだ、ボーッとした口調でからかう専務に、あたしは大袈裟なくらい否定をした。
「違いますよ!ただ、起きたら、目に入っただけです」
だけど、さすがにお見通しみたいで、さらにからかう様にあたしに覆い被さってきた。
「せ、専務!?」
「まだ、朝早いんだな。せっかく早起きしたんだから、一回ヤッとく?」
「ええっ!?」
何を言い出すかと思ったら。
「朝からですか!?」
「朝だからだよ」
驚くあたしにお構いなく、専務は体を重ねてきた。
ゆうべより、もっと自然に繋がる体に、あたしの声もさらに甘くなる。
ウソつき…。
一回って言ったのに。
二回だったじゃない…。