Dead line−死線−
日はすっかり沈み
辺りは真っ暗になっていた
「そろそろ帰るか…」
楓は腰を上げた
「まだ帰りたくないよぉ」
優香が駄々をこねる
楓は優香の手を握り…
「優香のお母さんが心配するといけないだろ?」
と楓が優香に言う
すると
優香は仕方なさそうに…
「わ…わかったよ」
と言って
優香は気だるそうに腰を上げた
そして二人の帰路につき
二人で手を繋ぎながら帰った…
いつものように…
優香の家の前に着くと
優香が楓の顔をじっと見る
すると楓は何も言わず
優香の唇にキスをした…
優香はニコッと笑い
そして照れた
この顔は可愛らしかった
楓は優香が家の中に入るのを見届けると同時に家へと歩き出した…
優香が消える二日前のことだった…