コトバナ屋~お求めの言葉は何ですか?~
「俺は、意味を聞いてない。
何って言ってた?」
そう訊ねると、
カンナの白い頬にさっと赤みが差した。
まるで腕に抱えた花の様になったカンナは、
俯きながらコトハの言った花言葉を告げた。
「・・・・・・・・・・・・なぁ゛!!!」
あ・い・つ・は!
なにこっぱ恥ずかしい事を言ってんだよ!
いや、花は俺の気持ちから
生まれたって云うなら
これは俺の考えていたことなのか!
どちらにしろ恥ずかしくて死ぬわ!
耐えようもない羞恥心で呻く俺を見上げ、
カンナが緊張の滲む声を出した。