コトバナ屋~お求めの言葉は何ですか?~

仔猫の頃に親とはぐれて

死にかけていた私を、

コトハだけは見付けてくれた。

人間なのに、

私の言葉が分かると知った時の、

あの喜び。

そして親友だと言ってくれた時の、

あの笑顔。


敬愛するおじいさんが亡くなって以来、

たった1人であの店を守り続けてきた

コトハに出来る恩返し、それは――



ずっと傍にいること。




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