【短篇】君ともっと。
30分くらいしておふくろが帰ってきた。


「あらあ~。咲ちゃんじゃない~。久しぶりねぇ。」


「こんばんはぁ。お邪魔してます。今日は、おめでとうございます。」


咲は、おふくろに丁寧な挨拶をした。


「まあ。ありがとうっ。十馬もいい子捕まえたわねぇ。」


おふくろは俺と咲を見た。


「困りますよぅ。いい子だなんて。」


咲はノリノリだ。


「はいはい。…それより、おめでとう。これ、プレゼント。」


俺は、素早くプレゼントを出しておふくろに渡した。


おふくろは、俺のプレゼントを見てびっくりしている。


「十馬…。ありがとう。」


「べ…別に…。俺、選んだんじゃ…って」


背中を、咲につままれた。


「十馬くんが、頭抱えて選んでたんですよ~。」

咲は「アホか。」と言ってまた俺をつねった。


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