先生に捧ぐ恋




あ!!

しまった!!


時間なかったんだった。


椅子に座り、パンを口に詰め込んだ。


結局、10分で朝食を平らげた。


さすが、私。


「ごちそうさまぁ」


「早いな!!ちゃんと食べたか?」


「大丈夫だよ、お父さん。じゃ、行くね♪」


お父さんは仕事のため入学式には来ない。


「気をつけてな。あと、お父さんいけないから佐恵子に写真いっぱい撮るように頼んどくからな!!」


「あはは(苦笑)じゃあ、いってきます」



玄関で新しいローファーに足を入れると、なんだか新鮮な気持ちになった。




玄関からお母さんに聞こえるように叫んだ。


「お母さんー。私、行くね。学校で待ってるから」


「分かった~」



お母さんの返事も聞けたし、行きますか!!






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