偽恋
「優斗くんっ...!!」



んんん...


うわ...やっべ、俺ずっと寝てた。



俺はゆっくり目を開けた。



すると...



「...うっ宇佐美?」


なんと俺の目の前には宇佐美がいた。



....は?


美姫は?



なんでコイツがいんの。



あたりを見渡すも、美姫は見当たらなかった。



「あっ美姫ちゃん...用事あるって先行っちゃったよ?」


「は?嘘だろ」


んなわけねぇじゃん。


美姫は、そんなことしない。


ぜってぇ俺を起こすに決まってる。



....っていうか、なんで美姫のことでそんなに


マジになってんだ?俺。


アイツとは偽の関係だし...






俺は宇佐美を軽く睨み付けた。


なのにコイツはニコニコ微笑んでる。



あーまじでムカつく。


「っていうか、なんで宇佐美はここにいんの?」


俺は宇佐美から離れようと、立ち上がった。



すると宇佐美は俺に続いて、立ち上がった。



「あっ先生がね?ほら....優斗君と隣の席だから。探して来いって」


そういうと宇佐美はまたニッコリ笑った。


...最悪だ。


「んま、さんきゅ」


俺はそういって、屋上を出ようとした。



けど


「あっ私もっ」とか言って


俺の後を歩き始めた。
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