偽恋
いつもどおり隣を歩く優斗。


そんな優斗をゆっくり見上げてみると


....相変わらず無愛想だった。



はぁ....



あたしはどうすればいいのかな?



あっそうだ!


「ねっ優斗」

「ん?」

「合宿行く?!」


すると優斗は少し考えた後

「面倒だから行かないかな」と言った。


...うっそん!!


「えっ...優斗行かないの?!」

あたしが驚いた顔でそう聞くと


優斗は立ち止まってあたしを見た。


「え..美姫いくの?」

「だって、クラス最下位だから強制なんだもん」


「ま...じで」


「うん」



...あぁ!!!


あたしも行きたくないよーう!


2日間もあれば、優斗とたっぷり遊べるし!


勉強だって...はかどるもん。


すると優斗は


「んじゃ俺も行く」と言った。


え...?


「ほっんと?」

「あぁ」

「やっ...やったー!!嬉しい~!!」


まさか優斗が行く!というなんて...


夢にまで思ってなかったかも!!


もうこれであたし、充電満タンだよ★


あたしはぎゅっと優斗の腕にしがみついて


歩き出した。
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