偽恋
「優斗くんっ聞いてる?」


担任が教卓でひたすら合宿の説明をする中


宇佐美は小さい声で俺にそういってくる。


....めんどくせ。


「行かない」


...適当にいっといた。


すると宇佐美は

「じゃああたしもいいや~」と



やっと俺に向けていた姿勢を前に直した。



....ってか合宿ってなんだ?



俺は手元にあるプリントに視線を落とした。




...うーわ、なんだよこれ。


勉強ばっかじゃん。



夏休みまでいろんなやつの顔、みたくねぇし。



んなことしてるんなら、美姫といたほうが



ぜってぇ楽しい。










放課後、美姫の教室に向かおうとしたら


渉が俺を止めた。


「なぁ!優斗、合宿行くだろ?」

「は?いかねぇよ」

「んなんで!!!」

「面倒」

「はぁ?夜には肝試し大会やんだぞ?可愛い子と回れるんだし~」

「俺、美姫いるから」

「まっそうだよな~ヒィ~おあついことっ!!」


俺はそんな渉を軽く睨み付けて

「うるせ」と言った後


美姫の教室に向かった。
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