【短】執事様【完】

しばらく長い廊下を歩いていると、見えてきた一つの大きな扉。







ここが俺のお姫様の部屋。





少し息を吸い、コンコンと二回ドアをノックした。





「お嬢様。」



「あ、入って。」





皆まで言わずとも簡単に入れてくれる。俺のご主人様。


それは、ただ男に無関心という訳でなく、“俺だから”という所に少しの優越感を覚える。









早速部屋の主に了解を得た俺は躊躇することなく、そこへ足を踏み入れた。




「えへへ、毎日毎日ごめんね?迷惑でしょ?」



「いえ、そのようなことは決して...。」



< 11 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop