隣の俺様狼くん










下校時間を過ぎた下駄箱はいつもより
静かで、余計に雨音がその場を
支配していた



「本当にすごい雨だなあ……あっ」




靴を履き替えようとした時、
玄関に見覚えのある後ろ姿があった



(あれって、もしかして……)


「くるみちゃん?」



私が呟くように言うと、
少し困った顔をした
くるみちゃんが振り返った






< 101 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop