隣の俺様狼くん










弱々しく返事をしたアイツは
危なっかしい足取りで
浴室に行った





『…ったく、こんな雨の中
他人に傘貸して自分はずぶ濡れで
帰ってくるなんて

本当にお人好しだな、アイツは』





俺はアイツが床に置いたカバンを
拾い上げて


またソファーに座り直した






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