隣の俺様狼くん
〔2〕
天然×無自覚?
学校に着くまでの間、
葵は今朝の輝の事が頭から
離れなかった
「はぁー……った!?」
上履きに履き替えようとした時に
誰かに背中を強く叩かれた
「何す……、
ってなんだ、亮介かあ」
『ひどい言い草だな』
「亮介が叩くからじゃん!
何すんのよー」
『気合入魂?』
「何?
その四文字熟語」
『はぁ?
……なんでもねーよ。
それより俺たち日直なんだから
早く行こうぜ?』
「?
うん」
今日が日直当番である私と亮介は
足早に教室に向かった