隣の俺様狼くん

「いった！
何すんのよ、亮介」


『これ、半分書いたから
あとは葵が書いといて』



私の頭を叩いた本人の亮介は
悪びれずにしれっといい放つ



「……へ？」



亮介に手渡されたのは学級日誌だった



「これ、書いといてくれたんだ……」



こういうさりげない優しさが亮介の
いい所なんだよね




「ありがとう、亮介
やっぱり亮介は頼りになるね♪」


『は？///
いきなり何言ってんだよ？』


「何って、思ったこと言っただけだよ？」


『……まあ、いいや

そんなことよりそろそろ行かねえと
授業遅れるぞ』


「え？

あ、ちょっと待ってよ！」



私はまどかと一緒に亮介の後に続いて
教室を出た