隣の俺様狼くん
「もう、またボーッとして…
さっきから呼んでたんだからね?」
「ごめん、ごめん
何か用事だった?」
「私じゃなくて、この子がね」
「?」
まどかが指を指す方を見ると、
まどかの背中に隠れるように
立っている女の子がいた
(わあ……
すごくかわいい女の子)
黒い内巻きのボブに切りそろえられた
前髪からのぞく大きな瞳が
恐る恐る私を見ている
「ここだとまともに話できなそうだし、
とりあえず廊下行こっか」
「うん……?」