隣の俺様狼くん










人のいない階段の踊り場に行っても
その女の子はまどかの背中の後ろに
隠れたままだった



私がじっとその子を見ていると
まどかがその子を私の前に押し出した



「ほら、ちゃんと自己紹介しなさい?」


「あ、あの、えっと……


はじめまして 私、桃城 くるみです」



「桃城……?」



(桃城って、まどかと同じ名字だよね?)




「そうなの。
くるみは最近、こっちに引っ越してきた
私と同い年のいとこなんだ」



私がキョトンとしていたらまどかが
説明してくれた





< 72 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop