隣の俺様狼くん










『ん? 何だ亮介、遅刻か?』


『……違うけど、それでいいっす』


『何だソレ?

まあいーや、早く座れ』



(亮介…あの後くるみちゃんと
何かあったのかな?)





私と全く目を合わせずに座った
亮介の雰囲気がいつもと違っていて
私は声をかけることができないまま
午前中の授業は終わってしまった





窓の外は私の心の中を映している
かのように

薄暗い雲が空を覆い始めていた






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