隣の俺様狼くん
『俺は葵のことが好きなんだ』
大きくて広い視聴覚室に
時計の秒針の音だけが響いている
「……り、亮介?/////」
私の体は亮介の腕の中にすっぽり
入っていて、
こんな時だけどやっぱり亮介は
女の子なんだなあって思ってしまう
(…って、そうじゃなくて!/////)
「亮介、今 何て…?」
『小さい頃から俺はずっと
葵のことが好きなんだ』
私を抱きしめる亮介の腕に
力がこもるのを感じて
私の胸はますます苦しくなる