隣の俺様狼くん










「……え?」


『俺が急にこんなこと言っても
葵が困るのはわかってた。

だから返事は今じゃなくていい。


でも、俺の気持ちに嘘はないから
葵も正直な気持ちを俺に伝えて
ほしいんだ』


「亮介……」




今日、初めて目が合った亮介の顔は
私の知ってるいつもの優しい亮介の
顔だった




『こんな所に連れてきて悪かったな。


じゃあ、俺 行くわ』




そう言って私の頭を優しくなでる亮介に
私は何も言えなかった






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