時空恋愛 陰陽師と新撰組〜弐〜
異能の姫は、人間というもの、
両親という概念について、
十をすぎるまで理解しきれずにいた、

なぜなら、彼の姫の中の世界では
一年に数日のみ親族となどと会う
新嘗祭などしかないのだから、
本来ならば彼女を育てる親には、
祭の際にしか、いや、下手したら祭りですら会えないのだから

彼女を育てたのは、彼女を慕う異形たちだ、

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