時空恋愛 陰陽師と新撰組〜弐〜
数年後、
姫は成人を迎えたが、
姫巫女にはならなかった
現当主が衰弱し、巫女守が
いや、父としてたの
頼み、誓願しても素知らぬ顔で
「娘より仕事なのだ、
命尽きるまでするのが本望でしょう?父上も母上とともに命尽きるのでしょう?
娘より、母上のが大切ですもの」
反論を封じるように言って
「現当主さま死後ならやりますが、
人間から魑魅魍魎の国にしましょうかしら、
親孝行や、兄弟姉妹の為ですし」
この時実の父ではないと、否定したようなものだ、
蔑ろにしたツケであると
やっと理解したようで、
何も言って来なかった
姫にすれば、
唯愛していると、言って欲しい、
細やかな反抗だったが、
父には愛してないのだとさらに孤独を増し、愛してもらえる次元を探すことになり、理を乱すことすらしていた